「のーえるー!!おっはーよ〜」


あーぁ、また私の部屋に勝手に入ってきたよ

この兄貴は

私は柊希(兄)の方を振り向く

「おっはーよ〜、しゅーきー?勝手に入ってくるなっていつも言ってんのに…んっ?」

口が離れると兄の意地悪な顔が目に止まった

「乃愛瑠の唇、頂き〜」

ブチッ

「妹にキスする柊希は嫌いだ」


私が少しだけ兄に教わった蹴りをかますと、柊希は脛(すね)を抑え始めた

「もうなによー。今の音はー。また、柊希?いい加減妹に手を出すの辞めたら?」

「ほんとに〜。あ、目が覚めた」

「柊希には困るわ〜。あ、乃愛瑠の大好きな雑炊だから早く食べないと遅刻しちゃうわよ」

私たちの朝はいつもこんな感じだ


え、雑炊?やったね〜

「ヤッター。雑炊だ〜、さっきの嫌なこと吹っ飛んじゃった」


私はワクワク気分でリビングに行く