「そうだったんだ。ありがと」

私が俯きながらお礼を言うと

「乃愛瑠って本当綺麗な髪してるよな。ほら、指通りもこんなにいい」

柊希は私の髪の毛をすくうと、自分の口元に持っていき、私の髪の毛にキスを落とした

「なにやってんの…しゅ…き…?」

兄の顔が近づいてきたから何事かとずっと見てたら

「なぁ、明日のこと聞いてるか?」

「あ、あぁ明日?」

明日のことってなんだろ?

何も聞かされていない

「明日、あいつらがBlack Roseと戦闘があるらしい。俺は参加しねぇけど、乃愛瑠の事頼んだって言われたから、この土、日は家にいた方がいいらしい」

あ、あいつって…もしかして

どうやら私の勘はまた当たっていたらしい