「まぁ、透悟くんはそれを抑えればあとは大丈夫なんだから頑張りなよ」

「わかった」

俺にみっちり教えたあとは、乃愛瑠ちゃんも数学の教科書をだしてテスト勉強を始めた


1時間後

「終わったぁー。はぁ、疲れた」

俺はシャーペンを置いて、ソファにもたれ掛かる

「まだ数学しただけじゃんか!でも総長にしては頑張ったよね!休憩しちゃおっか?」

乃愛瑠ちゃんは手もとめずにテストの勉強をしている

「乃愛瑠ちゃんも休めばいいのに」

夏葵のその言葉で乃愛瑠ちゃんはようやく顔を上げた

「え?もうそんな時間経ってた?気が付かなかった」

乃愛瑠ちゃんはどうやら、集中しすぎたら時間は忘れるらしい

俺も乃愛瑠ちゃんみたいなタイプだったら、もっと集中できてたのかもな