横からガタッと音がしたからなんだ?って思って見て見たら

ちかっ!

乃愛瑠ちゃんの顔が目の前に

「じゃあさ、今日と明日。アジトに寄るね。家だったら柊希いてうるさいから」

乃愛瑠ちゃんは俺にしか聞こえないように小声で喋ってる

「分かった」

「はーい、決まり」

乃愛瑠ちゃんは椅子を戻すと、数学の教科書を取りだした

俺も机の中から数学の教科書とノートを取りだした

理数系科目はみっちりとやるから私語禁止で

文系科目は音読もあるから喋ってもいいらしい

さっきまで騒がしかった教室はチャイムがなった途端シーンと静まり返った

隣のクラスはまだ騒いでるけどな

「おー、みんなちゃんと席に着いてる、感心感心」

数学担当の先生は20代後半くらいだった

柊希さんと同じくらいか?