最強総長「狼鬼」に恋したのはギャルちゃん!?

着いたのはどうやら使われてなさそうな部屋だった

「はぁ、はぁ…ごめんね?総長。あのね?落ち着いて聞いて欲しいんだけど」

「いいけど…お前が慌ててるってことはもしかして」

俺は膝に手をついて肩で息を整える

「そうなんだよ…そのもしかしてなんだよ」

なんだよ。焦らしてねぇで早く話してしまえよ

「あ、郁哉先輩と那生希先輩と、慎司先輩にも話しておかないとって思って今呼んだところなんだ」

じゃあ話を切り出すのは先輩たちが来たあとだな

それから2分くらいしたら先輩たちも来た

「夏葵…お前、そんなに慌ててどうしたんだよ」

「ほんとだよ。お前が慌ててるのってあの日以来だな」

あの日は本当に思い出したくもない

まだ胸の奥に閉じこもってるあの時の記憶