「もうその辺でいいんじゃね?」

「あ、龍河くん、助かった」

ホッと私は安堵の息をこぼした

「なぁ、友達呼んでたぞ?早く行ってあげた方がいいんじゃね?」

「え?まじか。わかった。ありがとう」

龍河くんがそう声掛けたら透悟くんはカバンを持ってそそくさと教室を出た

「なんか危なさそうだったから、声かけたけど。余計なお世話だったか?」

私はカバンを持ちながら、答える

「むしろ助かったかもしれない」

「まぁ、帰ろうぜ」

龍河くんは、私の手を繋いで歩き出した

今寒い時期にはちょうどいい暖かさだった

今日もいつも通りバイクに乗り込む

「あ、日曜日。予定がなかったら連れていきたいところあるから、起きとけよ?」

私って休みの日はいつも柊希に起こされるんだよね