なかなか戻ってこねぇ乃愛瑠ちゃんをさっきの生徒指導室前まで迎えに行くことにした

「ちょっと矢島さんまだか見てくるよ。みんなは待っててくれるか?」

「頼んだ〜」

そういえば乃愛瑠ちゃんの友達ちゃんは名前なんて言うのかな

クラスのみんなの名前だけは覚えておきてぇ

生徒指導室を出て左に行ったところの曲がり角で俺は乃愛瑠ちゃんが出てくるのを待ってると

ようやく話を終えた乃愛瑠ちゃんが出てきて

曲がり角にいた俺に驚いていた

「わっ!びっくりした」

「なかなか戻ってこねぇから心配した」

俺がそう言うと乃愛瑠ちゃんは少し安堵の息をこぼしていて

「そっか、ちょっと手伝ってた」

「そうか、ちょっと来てくれ」

俺は我慢ができずいつの間にか乃愛瑠ちゃんの手を引いて、階段を駆け下りていた