「まぁ、龍河くんっていつもキスするのか、しないのか分からないよね」

私の事好きなのはわかった

だけどいつもキスしようとしてくるけど途中で辞めるんだよね

よく分からないな

「ほら、早く行かないと遅刻するよ」

私は何事もなかったかのように振る舞う

「はぁ、いい加減引きずるのやめろよ。もうあいつは転校したし、乃愛瑠に危害を加えることはねぇよ」

私はヘルメットをつけながら、龍河くんの話を聞く

「分かってる、だけど私をこんなふうにしたのって…っん?」

戸惑って目をつぶる余裕もなかった

龍河くんはいつの間にか私の頬に手を添えて

もう忘れろと言わんばかりのキスをしてきた

「悪い、いつまでも過去を引き摺ってねぇで前に進めよな」

分かってるよ。そんなこと