「ほら、帰らないと。おーい」

私は透悟の手を持って揺するけど、動こうとしない

「乃愛瑠ちゃん…」

教室にはもうほとんど人はいなくてまばらだ

「あ、龍河くん…ちょうど良かった」

わたしが透悟くんに声をかけてると、龍河くんがやってきた

「あはは、和桜って結構な進学校だから疲れたんだろうな」

一ミリも動こうとしない透悟くん

そしたら、龍河くんが

「ほら、透悟…肩貸してやるから帰ろうぜ」

「うん、悪いね」

私が隣で透悟くんの分の荷物を片付けてーと

「透悟くん、はいカバン」

私がカバンを渡すと