「それもそうか!その手もあったわ」

乃愛瑠ちゃんとあの二人の話はしばらく続きそうだな

「乃愛瑠ちゃんって普段ダルそうにしてるし、どこか抜けてるところあるけど、いざって時には頼りになるよな」

そういえばこのクラスってみんな仲がいいのだろうか?

「余計なお世話だよ〜、いいもんー。拗ねちゃうもんね」

乃愛瑠ちゃんは頬をプクッと膨らませている

それにあの男子、乃愛瑠ちゃんを抱きしめてる…。

「ほらほら、乃愛瑠ちゃん、拗ねるなよ。昼休み、ジュース奢るからさ」

「しょうがないな〜。じゃあ冬季限定のホットミルクティーね」

「乃愛瑠ちゃんって本当、紅茶大好きだよね」

クラスの子も乃愛瑠ちゃんの好きな飲み物知ってるとか、どんだけすげーんだ。ここって

「ほら、そろそろ鳴っちゃわない?チャイム、あと一秒でも席着くの遅れたらすごく怖いんじゃなかったけ?」

俺はここまでずっと机に頬杖をつきながら聞いていた