顔を赤くしてそう言ったナトラージュを、彼は黙って押し倒し、首筋から舐め始めた。あの時のように、あくまでゆっくりと、甘いものを味わうように体を舐め進めていく。

「やんっ……ああっ……んっ……ああんっ……」

 あの時と違うのは、彼が舐めているナトラージュの様子を見て、彼女の弱そうなところを重点的に責め立てた。感じやすいと踏んだ臍の周辺をねっとりと舐めて、思わず逃れようとする体を、軽い動作で止めていた。

「いやっ……もうっ……そこだけっ……ダメっ……」

「なんで? 気持ち良くするんでしょ? あの時の僕は、ここまでしなかったのかな」

 彼はなんとも言えぬ楽しそうな顔をしてそう言うと、また快感に震えるピンクに染まった体を舐め進める作業を開始した。

「あんっ……やっ……そんなに同じところしないでぇっ……やっ……気持ちいっ……」

 全身くまなく舐め終わったところで、彼は柔らかでそれでいて鞠のように弾力のある丸い胸を触って両手でぎゅっと掴んだ。

「あんっ……ちがっ……違います。次は、右だけ……舐めて……」

「……右だけ? 左も舐めてって、言わせたいからか。意識がなかったとしても自分が考える事だから、すぐに理解出来てしまうな……その時の記憶がないのが惜しい。けど、この先は出来れば自由に楽しもう。この胸は、君の可愛い体に不釣り合いなほど大きくて……これがもう僕のものだと思うと、たまらないな。胸ではいったの?」

 少し痛みも感じるほどの強い力で両胸を熱心に揉みしだき、彼はこの後の展開をどうしようかと思案しているようだ。