柔らかな舌で覆っていた皮を剥かれたのか、頭が真っ白になるような刺激はより強くなり、ぎゅうっと身体中に力が入って上げていた足を爪先までピンと伸ばしたナトラージュは荒い息をついた。息を整えている間、彼は一度顔を離して言った。

「達する時は、僕にいくって言うんだよ。そうしないと……」

「そうしないと……?」

 言葉を途中で止めた彼が何を言おうとしているのかを知りたくて、ナトラージュが聞くと、彼はにっこりと微笑んだ。

「言ってくれないと、僕にはわからないから。君が気をやったとしても、何度も何度も達させる事になる。もちろん。そうして欲しいなら、言わなくて良いよ」

 唖然としたナトラージュの応えを待つ事なく、彼はまた吸い付いて口淫を続けた。

「あんっ……ああっ……やっ……気持ちいっ……あああっ……」

 花芽の部分は経験のない処女でも快感を得やすい事をきちんと理解している彼は、重点的にそこを舐め回して吸い付いた。

 達してナトラージュが「いっちゃうっ!」と思わず叫んでも、責めを止めてくれるのはほんの少しの間だけ。