「ふっ……ふあっ……っはぁっ……はあっ……」

 キスしている間に流れるような動作で、さっきまでヴァンキッシュが寝ていたベッドに横にさせられていた。彼の濃い汗の匂いを感じ、今まで味わったこともないような快感を与えられ、それに酔う。

 ヴァンキッシュは、初めての深いキスに息も絶え絶えな様子のナトラージュを満足げに見下ろして、ぺろりと自分の唇を舐めた。

「今度は……僕の番だ。気持ちよくしてあげるよ」

 彼はナトラージュをナトラージュだとは、認識できていないようだが、今も勃ち上がっている屹立の本能のまま、その行為を続けるつもりらしかった。