可愛いなんて言葉じゃ足りない。 もっと上手く伝えたいのに、そんなことしか言えなくなってしまうほどに芙羽梨が僕の心を騒がせる。 「…このしっぽも、耳も、全部好き。似合いすぎてて困る」 「ひゃ…っ」 もふもふの耳を触ると、芙羽梨の声が生徒会室に響く。 芙羽梨の耳も真っ赤だ。 その姿にめまいを覚える。 生殺しというのは、こういうことを言うんだろうな。 「だめです、変な声でちゃう…っ」 瞳を潤ませて僕を見つめる芙羽梨に、プツッと何かが切れる音がした。