「どうした? 威勢がいいのは終わりか?」
「いいえ、あなたのその条件受け入れるわ」
「ほお?」
「あなたが私を振り向かせることができたらあなたと婚約する。これでどう?」
「なるほどな、いいだろう。その条件飲んでやる」

 よしっ! これで手がかりを堂々と探せる!!

 レオは頬杖をつき、余裕の表情を浮かべて私のほうを見つめる。
 そのアメジスト色の色気のある瞳にくらくらしそうになるが、なんとか自我を保つ。

 そう、これはあなたと私の勝負よ!

 こうして、レオとの奇妙な勝負は始まった──