――――――…結月君と別れて、三学期が始まって。
もうすぐ、結月君と別れてから一ヶ月がたつ。
今の私は、自分の気持ちをはっきりと自覚していた。
いい加減、彼のことは忘れなければならない。
でも、忘れられずにいた。
忘れようと思っても、どれほど忘れたくても忘れられない。
私の様子がおかしいことに、真菜達も気づき始めていた。
何かあったのかとか、大丈夫かとか、色々聞かれた。
隆盛なんか、特に様子がおかしかった。
何を聞かれても、私は何も答えられずにいた。
ただ「心配しなくても大丈夫だよ」と、繰り返すだけだった。
話したところで、理解してもらえることじゃない。
これは、私が抱えなければならない問題。
毎日毎日スマートフォンを握り締めて、来るはずのない結月君からの連絡を待ち続け。
教室の中では、彼がこちらを向いてはくれないかと、ずっと結月君の背中を見つめる。
だけど、結月君の方から私に声をかけてくれることはなかった。
当たり前だ。
私は未だに、結月君の優しさに縋っていたいのだ。
…これじゃあ駄目だ。
このままじゃ、私はずっと結月君の影を引き摺ることになる。
それに、何より…自分を許せない。
だから私は震える手で、メール作成画面を開いた。
書いては消し、書いては消しを繰り返し。
ようやく私は、送信ボタンを押した。
どれだけ待っても、返信は来なかった。
もうすぐ、結月君と別れてから一ヶ月がたつ。
今の私は、自分の気持ちをはっきりと自覚していた。
いい加減、彼のことは忘れなければならない。
でも、忘れられずにいた。
忘れようと思っても、どれほど忘れたくても忘れられない。
私の様子がおかしいことに、真菜達も気づき始めていた。
何かあったのかとか、大丈夫かとか、色々聞かれた。
隆盛なんか、特に様子がおかしかった。
何を聞かれても、私は何も答えられずにいた。
ただ「心配しなくても大丈夫だよ」と、繰り返すだけだった。
話したところで、理解してもらえることじゃない。
これは、私が抱えなければならない問題。
毎日毎日スマートフォンを握り締めて、来るはずのない結月君からの連絡を待ち続け。
教室の中では、彼がこちらを向いてはくれないかと、ずっと結月君の背中を見つめる。
だけど、結月君の方から私に声をかけてくれることはなかった。
当たり前だ。
私は未だに、結月君の優しさに縋っていたいのだ。
…これじゃあ駄目だ。
このままじゃ、私はずっと結月君の影を引き摺ることになる。
それに、何より…自分を許せない。
だから私は震える手で、メール作成画面を開いた。
書いては消し、書いては消しを繰り返し。
ようやく私は、送信ボタンを押した。
どれだけ待っても、返信は来なかった。