好きよりも、キスをして


「わりぃ。冷蔵庫の中のもの、何かとって」

「か、勝手に開けても、いいの……?」

「俺の家じゃねーけど、俺ら以外は誰もいねーし。いいんじゃね?食べよーぜ」

「!?」



え、静之くんの部屋じゃないの……?

あたかも「自分の部屋」と言わんばかりに、静之くんが寛いでいたから。てっきり静之くんの家かと思ってた……。



「じゃ……開けるよ……」

「おー」



何が入ってるか分からない冷蔵庫を開けるのって、案外怖いんだな……。私は震える手を伸ばして、その扉を開けた。



ガチャ



「冷蔵庫、サンドウィッチとサラダがあるけど……」



よかった。普通のラインナップだ。冷蔵庫の中も新品かってくらい綺麗だし。ホッと胸を撫で下ろす。