⚠溺愛注意予報

またもや、風に抱っこされた私。


「重いから離して!」
「何言ってんの?
めちゃくちゃ軽いんですけど……」
「……」


風って、見た目に反して力持ちだったんだ。

確かに腕を手で触ると、固くて、逞しい。正直意外な面に心臓が高なってしまう__

ヤバい。ドキドキが止まらない。
心音をバレたくない。


「降ろし、て……」


やっと声になったものの、小さな声。


「風、奈緒を降ろせ」


そんな私の代わりに注意してくれたのは、奏だった。

奏と風は相性が悪いのかも知れない。

風の行動に奏が本気で怒ってるのが、伝わってくる__