⚠溺愛注意予報

財布を手にして、玄関に向かうと2人の姿が有った。


「荷物持つから連れてって!」


懇願するような瞳でお願いする風。


「奈緒に何か有ったら困るから、俺も行く」


と、奏。

一日の大概を誰かと過している気がしたが、断れ切れなくて首を縦に振るとスーパーに向かう。


「わあ、クレープだあ!」


スーパーの敷地内で売ってるクレープを、キラキラした瞳で指差す風。


「食べたいの?」
「うん!」


男の子なのに甘い物が好きな風を冷めた目で見ている奏。