やっとの事で、学校が終わり家に辿り着いた。


私の部屋に向かうと、制服を脱ぎラフな服に着替える。


「よし!」


部屋を出ると、隣の部屋のドアが開いた。
そこに居たのは奏。


「奈緒。疲れてない?」
「大丈夫だよ」
「そうか。気が変わったら外食でも良いから」
「ありがとう。
奏は気遣い屋さんだね。奏の奥さんになったら、楽そう!!」


小さい時、お母さんが家事は大変だと言っていた。たまには休みが欲しいと良くボヤいてたっけ。


相手が奏みたいな人ならいっぱい気遣ってくれそう。ただ、そう思った口から出た言葉__