「あの……、呼び出してすいません……」
「大丈夫」
「私、一条さんの事……、が好きです……」


内気せうな女の子が体を凝縮させて、思いを伝えてくる。

この子なりに頑張って居るのは理解出来るけど、俺の心はピクリとも動かない。

ただ、告白してくれたのが奈緒だったらいいのになんて考えてしまうから重症だ__


「気持ちは嬉しいけど、ごめん__」


出来る限り、相手を、傷付けないように言葉を選び口にする。


女の子の目は涙目。でも、どうに口角を持ち上げていた。