⚠溺愛注意予報

「ねえ、ねえ。
風君って呼んでもいいかな?」
「別に何でもいーよ」
「ありがとうぅ!」
「じゃあ、俺。奈緒借りてく!!」


さっきまで怠そうだったのに、急にいつもの犬みたいな瞳に戻った風。

って、借りてくって何?

そんな疑問を頭に浮かべていたら、身体がフワッと宙に浮いた。


「えっ……」


どういう事??

何で、私風にお姫様抱っこされてるの?


「ちょ、降ろして!!」
「俺、今日1日かなり我慢したんだよ?」
「降ろしてってば!!」