明らかに嘘と分かるセリフを口にする。
面倒だと思いながらも、無視する訳にもいかず返事を考えた。


「あ、ありがとう」
「今日は、昼ご飯一緒に食べるの凄く楽しみ!!」


やっぱり一緒に食べるの?

嫌なんて言えるはずもなく、ぎこちない笑みを浮かべる。


授業が始まり、終わるを繰り返す。
何事も無いまま、昼食の時間になった。


それまで、風が教室に来る事は無く安心したが一軍女子のボスが私の席に近付いてくる。


「一条さん、ご飯食べよ?
お弁当?購買部で何か買う?」