⚠溺愛注意予報

「奈緒ー!!!」


授業が終わって、数秒後には私の教室に飛び込んで来た風。


今まで地味に生きていたのに、何もかもが音を立てて崩れてしまう__


今更、時間は巻き戻せないとは思っても足掻く事を辞められない。


私にまとわりつく風の腕を引っ張り、人目が痛い程まとわりつく教室から脱出した。


「奈緒。どこ行くの?」
「人気の無い場所!!!」
「えっ……、うれし、いな!!」


何故かにやけ顔の風を連れて、トイレの裏に移動した。