【続】酔いしれる情緒


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「ただいまー…って、あれ。起きてたの?」

「………………」



あれから数時間が経った。


家の中には既に橋本はおらず、
今は帰ってきた春と2人っきり。

時刻は0時を過ぎていた。


リビングのソファーの上に三角座りをして座る私は帰ってきた春にゆっくり視線を向ける。



「遅くなるから寝てていいって言ったのに」

「………………」

「もしかしてメール見てない?」



春はいつもと変わらず優しい顔をする。


知ってる、はずなのに。


今日私に何があったか。
橋本に何を言われたか。


当然春は知っているはずだ。



「お風呂は?もう入った?」



けど、何も聞いてこない。

怒ってる様子もなければ、何も知らないといった感じで。



「………春。あのさ…」



私からその話題に触れようとした───が。