「だからそれは……って、おい!安藤さん!?」
ちょうどタクシーを見つけ、捕まえるとスグにその中へ乗り込んだ。
電話中の橋本もそんな私に驚いて声を上げる。
「なんだどうした!?」
「アイツ捕まえくるんで橋本さんは仕事優先してください!!!!」
「は?ちょ、おいっ!!」
タクシードライバーさんに頼んで車を走らせる。
途中まで追ってきた橋本だけど、大通りに出るとさすがに追ってくることはなかった。
「どちらまで?」
「えっと……」
携帯に地図アプリを開けてその場所を探す。
そこは春との思い出の1つであり、とても印象的だったからこそ、周辺の建物等の記憶が残っていて
「…あ、ここです」
きっと春はそこにいる。
「この" 海岸 "までお願いします。」
そこは春にとってお気に入りの場所だから。



