「ご…」
「ご…?」
小さな声。
口を開いた一花さんは
「ごめんなさぁああい…!!」
また耳が痛くなるくらいの声でそう泣き叫んだのだ。
キーンとなって両手で耳を押さえる。
え、あれ、?
(あや……まられた?)
また罵倒されるのかと思いきや、彼女が叫んだそれはまさかの謝罪の言葉だった。
「ゆる…される、こと、じゃないのは分かってる……でも、今は、謝ることしか出来ないのっ……ごめんなさい…本当にごめんなさいっ……」
膝から崩れ落ちるように床へと落ちた一花さんは私の目の前で泣き崩れた。
「ごめんなさい…ごめんなさい……」
「えっ…と……」
「あんなことをして、本当に、ごめんなさいっ……」
「…………………」
こんなに謝られてしまうと、逆に戸惑ってしまう。
かける言葉も見当たらない。
頭の中は真っ白になって、泣きじゃくる彼女を見ながらあたふた。
「…………顔を上げてください」
そしてようやく出た言葉がそれ。
一花さんはゆっくり顔を上げると
泣いてパンパンになった目を私に向ける。
その顔は清美一花とはまるで別人のようだった。



