理佐「ちょっとぉー美波ーー!!!」
と、私は美波の口をふさいだ!
義雄「え?どうしたの?」
と、彼は爆笑している由依を見て言った。
由依「だからぁ~西野くんも鈍いねぇ~理佐が好きなのはー…」
理佐「わーー!!!ちょっとぉー由依までーー!!!」
と、私は慌てて由依の口をふさいだ!!
理佐「ちょっとダメーー!!二人ともー!」
そんなやりとりを呆然と彼は見ていた。
理佐「ハァ、ハァ……あの、じゃあ西野くん選んでよ…私たち三人とお母さんとお父さんと弟の分と、全部で六つ…」
と、私は息を切らしながら彼に言った。
義雄「あ、うんわかった…」
と、言って彼は商品を選び始めてくれた。
その後ろで私は二人に目で合図を送った。
「ダメっ!!」
そんな私を見て二人でクスクスと笑っていた。
ダメだ、悪魔だ…
この二人、完全に遊んでる……
そこへ恰幅のいい割烹着を着た男性が外から店の中へ入って来た。
「いらっしゃいませー」
と、言いながら私たちの横を通り過ぎようとすると…
義雄「あ、叔父さん友達が買いに来てくれたんだ。お会計してくれる?」
叔父「おー、よしおの友達か!?よっしゃよっしゃサービスしとくな」
義雄「ありがとう」
そうしてその叔父さんがレジを打ってくれて会計をしてくれた。
叔父「全部で2000円ちょうどにしとこか!? あと…ちりめんじゃこと海苔の佃煮はサービスでつけとくな」
義雄「えー、そんなに…いいの?ありがとう♪」
義雄「じゃあ渡邉さん、2000円だって」
理佐「えー、大丈夫?何かすごいサービスしてもらっちゃってるみたいだけど…」
義雄「うん、いいと思うよ♪ ね、叔父さん?」
叔父「おー、こんな可愛い子なら当然!また買いに来てな♪」
理佐「ありがとうございます」
由依「ありがとうございます」
美波「ありがとうございます」
叔父「しかし、よしおの友達は可愛い子ばっかりだな、この前来てた彼女も可愛いかったしな」
理佐「え………………?」
カノジョ?????
第四十五話へつづく…