待ち合わせ場所に行くとおぜちゃんが居た。
美波「おぜちゃーん」
と、美波が呼ぶとおぜちゃんもこちらに気づき手を振っていた。
尾関「さっき莉菜と会ってさぁ…」
と、隣には民研の上村莉菜ちゃんが居た。
美波「わぁー、二人とも浴衣可愛いじゃん!」
尾関「ありがとう♪ でも四人も個性あっていいね」
上村「軽音みんなで行くの?」
茜「うん、そうだよ」
上村「いいなぁ~、民研のメンツで来ても面白くないからなぁ~…」
由依「一人なの?」
上村「うぅん、中学の時の友達と待ち合わせてるの」
美波「そうなんだ…」
と、話していると…
「莉菜?」
と、後ろから声を掛けられ振り向くと二人の女の子が立っていた。
莉菜「あ、ごめん…友達来たから行くね」
尾関「うん、またねー」
と、手を振って別れた。
そしてしばらく話していると彼のバンドのメンバーが次々とやってきた。
橋本「おー、ちょうどだなぁ~」
と、時計を見ると6時ちょうどを指していた。
茜「あんたたち何時って聞いてた?」
斉藤「おー、5時半集合だろ?」
茜「今何時?」
橋本「6時だな、ちょうどじゃん」
茜「あのね…」
由依「いいじゃん、それ見越して5時半て約束してんだから」
茜「はぁ~……何だそのシステム……」
美波「まぁまぁ、いいじゃん」
尾関「あれ? 西野くんは?」
橋本「あー、まだ来てないか…?」
岩本「バイト、引っ張られてるのかな?」
橋本「まぁもうちょい待ってやるか?」
と、みんなが言うのでしばらくその場で立ち話をしていた。
そして二十分ほどすると彼が走ってやって来た!
義雄「ハァハァハァ……」
と、息を切らしていた。
橋本「バイト終わったか?」
斉藤「お前めぇ浴衣着て張り切ってんじゃん!」
そう、彼も浴衣を着ていた…
義雄「おう、いとこの兄ちゃんが貸してくれたんだ…」
茜「いいじゃん!似合にあってるよ」
義雄「だから時間かかって急いで走って来たんだよ…」
と、彼は息を切らし汗を流していた。
理佐「え、すごい汗だよ」
と、私は彼にハンカチを差し出した。
義雄「あ、ごめん…ありがとう」
と、彼は額の汗を拭っていた。
義雄「ごめん、洗って返すね」
理佐「うぅん、いいよそのままで」
義雄「いや、ダメダメ…ちゃんと洗って持ってくるから」
斉藤「おぃおぃ、何か熱いなー今日もー!」
と、彼がからかわれると…
義雄「うるせぇーなぁー」
と、斉藤くんに飛び蹴りをしていた。
みんなが爆笑したところで歩行者天国の人の列へと移動した。
第百九十五話へつづく…