「俺、wolf(ウルフ)の総長なんだ」
ーーwolf。ただの高校生の私でも聞いたことがある名だ。
wolfは私たちが住む街1番の暴走族。
…凰牙くんが、その、総長ーー…!?
「だから、俺の近くにいたらお前も危ないんだよ。…まぁ俺らの族はそこら辺の族とは違って、他の暴走族の統率を主としてるけどな」
だから、私のことを避けてたんだ。
ーーでも、今ここで引いてしまったら、もう2度と凰牙くんと言葉を交わすことができないと、私の勘が叫んでいた。
「…お前も暴走族、怖いだろ?だから俺とはーー…」
「凰牙くん、私、覚悟できてるよ」
凰牙くんの言葉を遮って、私はそう言った。
「…は?」
私にそう言われることを予想もしていなかったのか、凰牙くんは目を見開いていた。
「…まぁ、怖くないって言ったら嘘になる。ーーけど、怖さよりも、私は凰牙くんと一緒にいたい」
私の心からの想いだった。
そして、大きく深呼吸して、



