_____『高校も大学も卒業して、就職して……社会人として落ち着いたら、結婚しよう』




就職して社会に飛び出した私にもちろん辛いことはあった。

その時もどうしたって何があったって支えてくれたのは千輝だった。



きっと千輝だって大変だったのに、私は支えられてたかな。どうだろう、今度聞いてみようか。



「遥乃、大丈夫?」



「……え、あ、うん。千輝のこと考えてた」



「何、隣にいるのにぼーっとして俺のこと考えてたわけ?」



「うん、千輝って最強だなって思って」



「なんだそれ」