「……緊張してる?」


「……うん。だってもう何年も会ってないし」



左手薬指がきらりと光る、少し前に君から贈られたリング。



時が過ぎるのは早いもので、私はもう今年で24歳だ。

千輝と再会した高校二年の春から、ちょうど七年が経つ。


____あの頃はまだ、"千輝くん"って呼んでたっけ。