"……わかった"


私の言葉にそう返した、悲しそうな千輝くんの声が頭から離れない。



そんなことを言わせたのは紛れもなく私。



自分を守るための嘘で、私に向けてくれた気持ちを踏みにじったの。



後悔? してるよ、だけどもっとひどいこと言ってたかもしれない。

どうしたって傷つけてしまっていた。後悔はしてるけど、これでよかった。……そう言い聞かせるしかない。


もう二日前の話。ずっと、考えてる。

学校に行ったらいつ千輝くんに会うかわからない。

ずっと土日で、ずっとお休みでよかったのにそんなことは叶わなくて月曜はいつも通りきてしまった。



こんなに憂鬱な月曜ってないかもしれない。

普通の人は休みが終わって一週間が始まることを憂鬱に思うかもしれない。

だけど私はなんだかんだ、隣の席の田邊や唯一の友達絵凪に会えることを楽しみにしてた。