「ち、ちあきくん……っ」
「……遥乃は、どこが弱い?」
首筋から、今度は腰へ手が移動する。
なんで。触られているだけなのに、立っていられなくなりそう。
感覚が、甘さが、這い上がってくるような。
「……わ、わかん、ない……っ」
素直に答えるけど、でもわからない。
どこが弱いかなんて、わかんない。
今まで考えてもなかった。どこを触れられてもそれなりに良くて、どこが、だなんて。
わかんない、だって。
どこに触れられても反応してしまう。
私、こんなだったっけ。
「……千輝くんなら、たぶん……っぜんぶ、」



