いうこと聞いてくれない。 理性があるのは、きっと千輝くんのほうだ。 「……本当は触れて、抱きしめて、めちゃくちゃに愛して、壊してやりたいとすら思うけど」 「……っ、」 ストレートな言葉に顔が熱くなる。 熱が芯から全身へ伝わっていく感覚。 「それじゃ、今遥乃を支えてる奴らとなにも変わらない。そこから先へ進めない」 自分の手を引っ込めた千輝くんはしっかりと私の顔を見て。 捉えられて、逸らせなくて、ドキドキと高鳴る胸が止まらない。 渡る熱さがなくならない。全身が火照る。