悪原くんは堕ちてくれない


「……さいあく」



さっきまで可愛いと思っていたグロスも、なんだか良いと思えなくなっちゃって、持ってた化粧落としで拭き取る。



「めーちゃんただいま〜って、どしたの?」



戻ってきたりっちゃんは私の変化に気がついたのか、不思議そうに首を傾げた。



「んーん、なんでもないよっ!テスターしてみたけどイマイチだったの」



わざわざ言うことでもないし、りっちゃんには言わない。



変に悲しませたくないからね。



「そっかぁ。でも、今日買った新作はめーちゃんに超絶似合ってたから明日つけてこよ?おそろい!」



「うんっ…!」