もっと質問攻めにあうかと思ってたけど、すっかり拍子抜けしちゃう。
「…なーんか、ヘンな感じ」
「なにが変なの?」
りっちゃんはきょとんとした顔で私を見つめる。
うん、やっぱりりっちゃんは癒し。可愛い。
「んーん、なんでもないっ。そいえば、りっちゃん今日傘持ってきた?」
「え、今日雨降るの?うそぉ、忘れた〜!」
どうしよう!って困り出すりっちゃんを見て、スクバに手を突っ込んだ。
「お天気おねーさんが言ってたから、もしかしたら降るかもなんだよね。私の貸そっか?」
「え…いいの?そしたらめーちゃんは…」
「大丈夫!予備があるからね」
「ありがとうめーちゃんっ!大好き!」
「えへへっ、私も〜」
……なーんてね?嘘だけど。
予備の傘はないけど、そんなの無粋。
こんな雨予報の日に、傘なんて野暮なものはいらないんだよ。
持ってきたのは、絶対天気予報を見忘れるりっちゃんに貸すためだからね。
りっちゃんには悪いけど、誰にも内緒。
この作戦は、極秘任務だもん。
*
「…お待たせ、芽梨。一緒に帰ろ」
「うん、迎えに来てくれてありがとっ」
そんなこんなでやってきた放課後。
りっちゃんは今日も今日とて愛しの彼氏、しょーたくんと待ち合わせ。



