悪原くんは堕ちてくれない


りっちゃんは悪原くんをチラッと見てから、ニコッと微笑んだ。



「悪原くん…だよね?はじめまして、めーちゃんの大親友の小宮律子って言います。よろしくねっ」



わぁ〜りっちゃん可愛いっ!!



初対面なのにも関わらず、こんなに愛想良くニコニコできるなんてさすがりっちゃん…!



『大親友』って言ってくれたし…りっちゃん大好き…!!



と、りっちゃんへの愛が炸裂している私を気にせず、悪原くんはサッと顔を変えた。



「こちらこそはじめまして。芽梨と付き合うことになった、悪原千景です」



好青年オーラを放っている悪原くんは、感心してしまうほどにさっきの怒りを感じさせない。



上手く使い分けてるよね、ほんと。



「えっ!そうなのめーちゃん…!?」



悪原くんの言葉に驚き、目をまん丸にするりっちゃん。



「あ…でも、そっかぁ…!だから最近は色々頑張ってたんだねぇ〜」



昨日から考えたいた台詞を言おうとしていたら、突然納得したようにそんなことを言い出して思わずびっくりする。



「ちょ、ちょっとりっちゃん…!!?」



悪原くんの前で何を言ってるの…!?



りっちゃんの発言に悪原くんは「へぇ」と私を見た。