悪原くんは堕ちてくれない


あとの細かいルールは特にない。



あ、そういえばこんなのを作ったっけな。




・お互いに好きな人が出来たら別れる




自分で言うのもすんごく悔しいけど、悪原くんは私のことを好きだとかいう感情はこれっぽっちもない。



だから一応こういうルールを作った。



悪原くんを縛り付けてしまうのも、悪い気したし。



もちろん、私以外を好きになんてさせないけどね?



「ねーねー悪原くんっ、もう教室行こ?芽梨、宿題やってくるの忘れちゃったから写させてほしいの…だめ…かな?」



周りの人たちが見てるところで、ふとそんなことを言ってみる。



うん、ふつーに宿題忘れたから見せて欲しいの。



そしたら悪原くんは顔色一つ変えずに、「うん」と頷いて。



「あとで一緒にやろう。芽梨の教室に行くから」



キラキラスマイルを浮かべた。



「やった…!ありがとー!」



わーい、これで先生激おこ回避だね。



***



「……で、こうなる。わかった?」



「…たぶん?」



「………」



あら、悪原くんため息ついちゃった。



しかもこっそりと。



さすがにうまい、他の人にバレてないもん。