悪原くんは堕ちてくれない


周りにもそう伝えるように念を押しておいたから、たぶん大丈夫。



たぶんね。



あんまり悪原くんのこと信用してないもん。



これは私が頑張る。




そして設定その2

『悪原くんは嫉妬もヤキモチもめちゃくちゃする』




「そりゃ…芽梨のこと大好きだから。今だって、色んな人に芽梨のことを見られるのすごい嫌なんだよ?」



「悪原くん…」



と、こんな感じで。



周囲に悪原くんが超絶重い男だと思わせ、二人の間に入る隙間なんてないと思わせるというものだ。



これも提案したのは私ね。



最後は……



「私も悪原くんのこと大好きっ!!」



「わっ…芽梨、朝から積極的だね」




設定その3

『私はスキンシップが多くてすぐに抱きつく』




ガバッと悪原くんに抱きつくと、それに合わせて腰を回してくれる。



これ、天才すぎると思うの。



いつ抱きつこうと合法だから、悪原くんも文句言えないでしょ?



こうしてるうちに、だんだん私のことを意識し出してもらう予定。



こーんなに可愛い私がギュッとしてドキッとしない男なんていないし、いてくれないと困る。



この3つの設定を作ることで、より自然なカップルを偽ろうという寸法だ。