悪原くんは堕ちてくれない


…その分、女子の怒りの矛先が私に来そうだけども。



それくらい屁でもないから気にしないけどね?



とにかく悪原くんを言いくるめようと、長々説明した。



そしたら私の熱量に負けたのか



「もういい、わかったから喋んな。うるさい」



って、手を首の後ろに回した。



「…ってか、そんなに俺にカレシになってほしーわけ?どんだけ必死だよ」



「だ、だからそんなこと一言も言ってないでしょ…!!そっちこそ自意識過剰なんじゃないの?あーあ恥ずかしい!」



「はいはい、そういうことにしとけば?」



もう…!やっぱりやだこの悪魔…!!



悪原から悪魔に苗字変えた方がいいんじゃないの?



そんな苗字なんてないか…とわけわからないことを考えていたら、「あと」と悪原くんが付け足してきた。



「言っとくけど、察しろは無理だからな。“ホンモノ”じゃないんだから、彼氏ができたらとっとと別れろ。あぁ…初恋もまだなやつには、無理な話だったな」



付け足しと言うより、余計な一言だったけど。



「っ…!!よけーなお世話やめてくれる!?」