悪原くんは堕ちてくれない


「朝比奈が芽梨ちゃん芽梨ちゃんうるさいんだよ。アレ、どうにかしてくんない?お前の責任だからな」



はあ…と、わざと大きなため息を吐く悪原くんに、少しだけ申し訳なくなる。



「そ、それは…うん、ごめん」



私もやめなきゃなって思ってた矢先そう言われたら、さすがに気をつけなければとおもう。



いくら悪原くんが腹黒で口悪くて性格悪男でも、人様に迷惑をかけるのはいけないこと。



自分に責任があるならもっとだよね。



と言っても、解決方法あるのかな?



私がみんなに冷たくすればいい?



うーん…なんか違う気がするし、なにより私の評判ガタ落ちしちゃう。



それだけは絶対避けたい。



でも、冷たくする理由があれば納得がいくけど。



「む…私もどうすればいいかわからな……あ」



…これならいける、気がするけど。



「…なんだよ?」



「いや、なんでも?」



「嘘下手か」



だって、絶対やだもん。



思いついたは良いものの、この解決策は間違ってる。



「いいから言ってみれば?言うだけはタダって言うだろ」



「え、それちょっと違わない?」



「細かいことは気にすんな」