悪原くんは堕ちてくれない


私も悪魔とか鬼じゃないから、変に期待させるとかそういうことはあまりしない。



ましてやはるくんのような人の良さそうな男の子には尚更。



でも…はるくんにはどうも冷たくできない。



はるくんのためにならないのは重々承知してる。



だけど、こんなに優しい人にだけ態度を変えるなんて、できっこないよ。



「えっと…はるくんって、悪原くんとは仲良いの?」



「あぁ、バッチリ!…と言いたいところだけど、どうなんだろーってとこが本音かな」



まぁ、そりゃそうだよね。



なんせ、あっちは本性隠してるんだもん。



本当の自分を見せていない相手を『友達』とは呼ばないはず。



はるくんには可哀想だけど、そこまで信頼を置いている仲ではなさそう。



「悪原って、マジでハイスペックじゃん。顔よし頭よし、運動神経抜群。オマケに優しくて真面目。俺みたいなのとつるんでるのがよくわかんないんだよね」



悪原くんはみんなにそう思われるくらい“完璧な優等生”なんだと、はるくんを通じて実感させられる。



その一方で、はるくんは悪原くんを良く言ってるけど、2人並んでも全然見劣りしないと思うんだよね。



悪原くんとは違ったタイプのイケメン?っていうの?