悪原くんは堕ちてくれない


「あの、ピンクのリボン付けた女の人見ませんでした?見失っちゃ…って…」



突然話しかけてきたのは、少しオシャレした男性。



さっきから辺りをキョロキョロしてたから、多分彼女でも探してるんだと思う。



話しかけたのはいいものの、私を見て固まっちゃった。



うん、だよねだよね。



「ピンクのリボン…ですよね?たしか、あっちのブランドコーナーに行ったと思いますよ」



心当たりがあったから、そのブランドコーナーの方を指さして、もう一度男性に向き直る。