星の降る夜、音のない世界で、君の声を

あれから私達は、春は、まばゆいスピカの一等星を一緒に見つめて、夏は大三角形を見上げながら手を繋いで、秋のアンドロメダ座の物語のようにそばにいることを約束して、冬はオリオン座にぶら下がって、寒さを分け合うように温め合って。

季節が巡るたびに、私は彼に想いと共に『声』を届け続ける。

藍色の夜空が、星を堕とすように。あなただけの心の空に、私という星を、もっともっと知って欲しくて。


ーーーー私は、今夜も背伸びをして、背の高い彼の左耳に囁くの。


満点の星空をあなたと見上げながら、


「ずっと、だいすきだよ」って。