星の降る夜、音のない世界で、君の声を

私は、瞬の耳元にそっと近づいた。心臓が音をたてて苦しい。

でも、それと同時に、心に仕舞っていた想いが溢れていくことに気づいた。

私は、星空を眺めながら、あなたの『手紙』を読みながら、もうあなたに恋をしていたから。

『手紙』の相手が、瞬だと気づく、ずっと前から。

「瞬、すきだよ」


ーーーー耳をすましていた彼には、ちゃんと届いただろうか?

期待していた彼からの返事は、言葉ではなかったけれど、彼は私を抱き寄せて、こつんと額を寄せると、星が降るように、そっとおでこにキスを落とした。