星の降る夜、音のない世界で、君の声を

「……あみ、だったんだな」

「え?」

「いつ、髪染めたの?」

瞬に見つめられて、なんだかわからないけど、鼓動が、とくんとくん、と早くなる。

「おと、つい」

そっか、と瞬が笑った。

「何?瞬は、何でそんなこと聞くの?」

私の胸の中に、ほんのりとした淡い期待が広がっていく。

「……一人じゃ無いって思ってた。俺、此処でいつも星見てたから。……あみが居ない夜だけ。自分に自信なくてさ、話しかけられなかった」

「え?……じゃあ、瞬……?」

私が、ポケットから手紙を取り出そうとした手を、瞬が、ギュッと掴んだ。