この嘘に、ピリオドを

お店の店員がショーケースから様々な結婚指輪を出し、見せてくれる。豊富な種類とデザインに、総司は隣で驚いた顔をしていた。

「へえ〜……結婚指輪って色んなものがあるんですね。心春さんはどんなデザインがいいですか?」

総司に声をかけられる。心春は総司の方をゆっくり見た後、可愛らしいデザインの指輪には目もくれず、シンプルなシルバーの指輪を指差した。

「じゃあこれで」

「えっ、もっと可愛いデザインのものたくさんありますよ?」

「これでいいんです」

心春は指輪を見つめながら言う。元々、派手なものよりシンプルなものの方が好きなのだ。そして、早く決めてしまいたいという気持ちもあり、心春はシルバーの指輪を選んだ。

心春たちと少し離れたところでは、一組のカップルが指輪を選んでいる。婚約指輪だろうか。大きなダイヤモンドがついている。

「これとこれ、すごくいいな〜。迷っちゃう」

「こっちも似合いそうじゃない?」

好きな人と絡んでいるためか、女性の顔は嬉しそうだ。もしも、隣にいるのがジョンさんだったら笑顔だったのかしら、そう心春が思っていると、総司が微笑む。