この嘘に、ピリオドを

「どうせ政略結婚なんだから、仲良くする必要なんてないでしょ。最低限の家事をやっていればそれでいいじゃない……」

時刻は午前五時。総司はまだ眠っている。総司の朝ご飯を作るためだ。心春は食べない。日本に帰って来てから食欲がないためだ。

玉ねぎとわかめの味噌汁を作り、焼き魚を焼いて卵焼きも作った。テーブルに並べ、朝ご飯を作るのに使ったグリルなども洗い、また部屋へと戻る。

ベッドの上に寝転がった心春は、暇潰しにYouTubeを開いて動画を見ることにした。最新の音楽を聴いているうちに総司が起きたようで、「心春さん、おはようございます」と言われドアがノックされる。ドアの方に心春は顔を向けたものの、無視して再び音楽を聴き始めた。

だが、しばらくするとインターホンの鳴る音が聞こえ、総司と誰かが話しているのが聞こえた。そして、バタバタと足音が近付いてくる。

「心春!!お前は一体何を考えているんだ!!」

「今すぐ支度なさい!!出かけるわよ!!」