この初恋に、ピリオドを

激しく怒る心春の目からさらに涙がこぼれていく。総司が駆け寄り、ハンカチを差し出したものの心春は受け取ることはなかった。

「大丈夫ですか?」

「……大丈夫です」

涙を乱暴に手で拭いながら心春は言う。乱暴にすると傷になる、そう言ってやめさせたかったが、総司は心春を見つめることしかできない。

「さあ、車を止めてあるから行こう」

降谷管理官に言われ、四人はマンションの部屋を出る。総司は心春に手を差し出したものの、その手に触れることはなく無表情で通り過ぎていった。



その後、降谷管理官の運転する車で総司たちは宝石店へと向かい、そこで結婚指輪を見せてもらうことになった。

結婚指輪と言えば、シンプルなシルバーの指輪を想像する人が多いだろう。だが、ダイヤモンドなどの宝石が入ったものや、翼や花をモチーフにしたデザインのものも多く、総司は少し驚いてしまう。

「へえ〜……結婚指輪って色んなものがあるんですね。心春さんはどんなデザインがいいですか?」